事業理念について
戦略的なキッチンデザイン
キッチンデザインピラミッドにおいては効率的、安定性あるいは日常業務の改善提案的なデザインも必要ではありますが、今、特に望まれることは戦略的なキッチンデザインです。キッチンデザインフォームでは、施設の企画・基本構想の早期アプローチをはかり、より戦略的な厨房の創設を目指します。
事業の内容について
○需要サイドから予想できる提案事項
大量調理を取り巻く環境は世界的な経済状況、あるいは従来予想されていなかった社会状況等により、採算性・安全性において格段の配慮を余儀なくされて来ています。
こうした状況の中で、多くの大量調理施設部門は経営面において非常に厳しい状況に追いやられており、結果、厨房施設の狭隘化、陳旧化の改善等が出来ず、更にはマンパワー不足等によりその衛生管理が問題とされています。
こうした問題点を解決する為に、下記内容に基づく新しい厨房施設の提案を行います。
1.食品の安全性の向上
・HACCPの導入
・安全性を担保できる機器の導入
2.生産性の向上
・集中調理と計画生産方式による採算性の向上
・クックチル真空調理方式の導入による工程管理の漸進的向上
・高能率機器の導入による省力化・効率化
3.適時適温給食の実現
・クックチル方式と再加熱カートの導入
4.喫食者本位の食事の提供
・顧客ニーズに合った食事の提供
5.労働環境の向上
・作業環境の向上
・長時間労働の軽減
6.自己完結型から地域連携を視野に入れた食事提供
・食事提供に関するソーシャルネットワーク実現
・働きがいの創出と調理技術の向上
・調理ネットワークの構築等
厨房設計においては『メニュー』に基づく設計が最優先課題といえます。どういった料理を提供するかにより、自ずと厨房の『形』(form)は決定します。その設計を進める中で、建築設計・設備の専門家の協力を得ながら『人間工学』的に最適な手法を採用し、付加価値を生み出すことが、厨房設計の大きな目的です。
〇供給サイドから予想できる提案事項
あらゆる業態において食事提供に関する安全性確保・生産性向上の意欲は非常に高いものがあるといえます。
しかし、顧客サイドでは設計図作成やプランニング等の経験不足により、その作成が非常に難しい状況です。
厨房メーカーにおいても、施工に関しては多年の経験によりノウハウは持つものの、新しい調理システムの採用、効率的業務運営の実施、生産性向上を目指した施設つくり、あるいは徹底した清潔管理を重視した施設づくり等ハードつくりとは異なるソフト面での対応が必要である為、その企業理念等からしてその実現は”なじまない”といわざるを得ません。特に、新しい厨房システムの構築に関しては、適切な助言のできる厨房専門家の存在は非常に有効で、供給側にとっても、自社の販売面や経営資源の面でも有効に活用できると考えます。
経営ビジョンについて
大量調理施設での食事提供に関し、漸進的向上に必要な提言を行うことにより、需要サイド・供給サイドの両者からの信頼を築き、事業基盤の定着と規模の成長をはかることを目指します。