カート洗浄機&自動搬送装置導入
厨房外で汚染され返却されてきたカート類は付着物やホコリ、カビなどの各種雑菌除去のため、洗浄・消毒を徹底することがHACCPに準拠した望ましい業務運営といえます。
配・下膳車搬送方式にても、その頻度により膨大な労務負担が予想される為、その効率 的運営を提案します。
カート洗浄機の概要について
どのようなものか?
規模の大小により大きく分けると『連続式』と 『バッチ式』2種類があります。 又、施設の形状により『パススルー式』と『リターンタイプ』が有ります
連続式は洗浄→すすぎ→乾燥が(連続)自動運転され概ね1~2分/台で終・了します。施設形状、スペース、対象洗浄物、台数等により選定機種が異なります。汚れ具合により上記洗浄時間の任意設定を変更することも可能です。
概略使い方について
連続式の場合、洗浄対象物(カート)を入口にセットすれば自動的に洗浄機内に引き込まれ洗浄→ススギ→乾燥が連続的に行われます。
操作方法は全てコントロールボックスにて自動制御にて行います。
バッチ式の場合、カート洗浄機に洗浄対象物(カート)をセットし、扉を閉め、操作ボックスのスイッチONにて洗浄→すすぎ→乾燥が自動的に行われます。
リターン型、パススルー型いずれも終了後はドアを開け、カートを取り出します。
下膳車等電装部品ない場合は完全丸洗い方式ですが温冷配膳車等については本体下部のキャスター部分のみの洗浄となります。(オプションにてアルコール噴霧等も可能)
※但し、下部電装部分の洗浄不可の機種は除きます。
カート洗浄機のタイプと機能の説明
自動搬送装置の導入目的について
①食事搬送業務の省人化
例)配膳車20台搬送の場合
1日3食で往復120回のエレベーター運搬、下膳車(下膳車も20台の場合)240回
・エレベーターの場合:1回当り、ロスタイム含め1分
→ 配膳車のみの場合 → 約2時間
下膳車も利用の場合 → 約4時間
・自動搬送装置の場合 : 上記(積込み積降ろし)時間が0
②厨房、病棟業務区分の明確化
・自動搬送により厨房業務と病棟業務が明確になります
③厨房業務運営の有利性発揮
・直営の場合 : 搬送業務の省力化
・委託の場合 : 委託料の削減
④食品衛生管理の向上
・厨房職員の衣類、履物などからの病原菌侵入防止が可能
※厨房に入るときは履き替え、手洗い等励行されるも配膳、下膳時の衛生管理は不徹底の事例が多い
⑤病棟業務の省人化と看護業務の改善
・残飯処理の省略による時間有効活用で病棟業務充実がはかれる
※配膳車洗浄装置との併用により下膳車省略→ 配膳車プールの面積削減可能(カートステイ場所の確保可能)
・患者の夕食時間を十分確保できる為の、介助食等下膳時間を遅くできる(ホスピタリティの向上)